2020/12/05 03:24
ローゼルの呼び名
ローゼルは、花がバラに形に似ていることからきているようですが、
別名 ジャマイカソレル、フロリダクランベリー、ロゼリソウ、アフリカではカルカデ―、
日本では秋にお花屋さんで、「紅葵」の名前で見かけることもあります。
台湾では「洛神花」。
生薬名としてだけでなく、一般的にもこう呼ばれています。
偶然にもその発音は、ローゼルと似ているんですよ。
偶然にもその発音は、ローゼルと似ているんですよ。
洛神の名前の由来は諸説ありますが、
一説には中国神話《七十二朝人物演義》に登場する女神の名から、と言われてます。
「洛神宓妃」と呼ばれ、神話に登場する四大美女のひとりです。
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<美しい洛河の岸辺の景色から始まる、宓妃と河伯、洛氏の青年后羿をめぐる 恋物語>
洛河の岸辺で七弦琴を奏でる宓妃~
その美しさに心を奪われた黄河の神 河伯は、白龍に化け宓妃をさらい水府に監禁し妻とします。
矢の名人だった青年 后羿は、宓妃を救い出し二人は恋に落ちますが....
神話はさらにドラマチックに続きます。
二人が恋に落ちた事を知った河伯は怒り狂い、
ふたたび白龍に化け 大洪水を起こして村人や家畜など多くの命を奪います。
そこで后羿は河伯の左目を打ち抜き、これに勝てないとひるんだ河伯は天帝に助けを求めますが
全てを見ていた天帝は 河伯をとがめます。
その後 宓妃と后羿は、洛陽の都に住み幸せに暮らしました。
この二人を讃え 天帝は宓妃に「洛神」の名を、后羿に「宗布神」の名を与えたと、
神話では記述されています。
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神話に登場する「洛神」はいくつかあり、
この恋物語が、本当に洛神花の由来なのかは 定かではありません。
けれど神々を巡る、美しく荒っぽいお話は
私たちを惹きつけてやみません。
こんな視点でローゼルを理解するのも、とってもステキですよね。
美しいルビー色のローゼルが、恋物語を予感させ、想像が広がります。
どこかにきっと ローゼルにまつわる物語がありますことを。